設立の趣旨

長谷川香料株式会社の代表取締役会長であった長谷川正三は香料の製造・販売活動を拡充するため、世界各国、とりわけ東南アジア諸国との取引を重視し、中国、韓国、台湾、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン等に支店、子会社、総代理店等を置くなどして、活発な営業活動を展開し、生活の高度化に伴い、より豊かで潤いのある生活を求め、香料の普及に寄与してまいりました。

同人は2001年7月7日他界しましたが、妻である長谷川多美子や会社幹部に、日本はアジア諸国と協調していかなければならない。そのためには民間外交、特に次世代を担う若い世代の育成と交流が重要である、と語っておりました。

故長谷川正三は2003年の香料事業創業100周年を記念してこの夢を実現するため、自らの資産を提供して、留学生援助のための財団を設立したい、との強い希望を抱いておりました。その実現を見ずにこの世を去りました。私長谷川多美子及び会社幹部は故人の遺志を継いで、ここに奨学金援助のための財団法人を設立することと致しました。

この奨学援助金により、一人でも多くの留学生の経済的な負担を軽減することによって、日本の風土、文化、歴史、科学技術などの勉学の専念を容易にし、社会に有用な人材の育成を図り、アジア地域、広くは国際社会の発展に寄与する事を念願するものです。

2003年10月10日設立